
「あなたは太陽、私はトビウオ」
――エース専用のロッカーにある古い落書きの言葉。
それを書いたのはかつて
このスイミングクラブでエースだった鬼コーチ水原だという噂があった。
次期エースを目指すさとみは勇気を振り絞り、水原に迫る。
「話をしてくれませんか、誰よりも輝いていたはずのエースのあなたが太陽とまで例えたその人のことを」。
鬼コーチが語る、熱き青春の物語――――